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England's best pipe value

タバコの感想のまとめ : McCLELLAND

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また懲りずにパイプタバコの感想についてまとめてみます。今回はマクレーランドの感想について総評。大分吸いなれてはきましたが、例によって感想は今現在そう思っただけですので今後変わる可能性はあります。

・ #2010
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まず、ほぼ常喫用に決定と言えそうなのはこの#2010です。ライトで味も薄めなのが欠点ではありますが、逆に言えばそれだけクセも無い訳でして、あるとかなり重宝します。薄味だけにパイプによってはつまらない味になりましたが、Sasieni、Comoy、Dunhill Shellあたりのパイプであれば概ね良好に吸えるような気がしました。

・ #2035
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いつ吸ってもコッテリ味といった印象なこのタバコ。解す時もベタベタです。ちょっとしつこいかもしれませんが、濃いコーヒーと一緒に吸うには最高と言えるのかもしれません。毎日吸うようなタバコでは無いですが、やはりストックしておきたい良質なタバコです。個人的に好みの相性だったのはやはりSasieni。ダンヒルのシェルでも美味しく吸えますが、ちょっと味がしつこくなり過ぎるので個人的にはサシエニとの組み合わせが気に入っています。

・ ANNIVERSARY
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意外と出番が多くなったのはこのタバコ。最初吸った時は#5100と大差無いような感じがしてあまりピンとこなかったのですが、慣れてくるとかなり良い調子。特にYello-BoleやKaywoodieとの相性は抜群にいいようで、最後まで甘い味が楽しめます。これは少量のラタキアが良い具合に作用しているのでしょうか。あずきに少量の塩を加えると甘くなるということはありますが、この場合はラタキアが塩の役割をしているのかもしれません。あと、記念ブレンドとの事ですので、タバコの質も熟成も多少違うのかもしれませんね。蝋封までしてある豪華なタバコですが、値段もそう高く無く、まだ在庫も豊富なようなので、これを中心に吸うというのもアリだと思います。

・ Coyote Classic Full
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やはり、マクレーランドのイングリッシュミクスチャーは吸いやすくて個人的には好みです。やや強引な感じも否めないですが、こってりとした甘さで味のブレはほとんどありません。これをComoyに詰めて吸うと濃い甘さが最後まで持続します。何も考えずに美味い味が楽しめる良ブレンドでしょう。ただ、流石にこればかりだと飽きて来るとは思いますが。

・ CLASSIC SAMSUN
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まだまだ、よく判っていないのがこのタバコ。オリエント葉の特性故か、かなり味にブレがあります。まず、パイプの特性によっても大分吸い味が違います。私としては古いSasieniが一番合っているような気がしましたが、中にはどうにも合わないパイプもありました。あと、喫煙中でも味に変化があります。良い具合に味が変わる事もあるので一概に欠点とも言えないのですが、後半にカラさが出てしまうこともありました。まあ、いろいろと難しいタバコですが、個人的には最も好みな味の傾向ではあります。甘いといってもあまりしつこくない甘さなので飽きずに吸えるのもいいです。ただ、50gはちょっと少ないですねえ。出来ればこのぐらいのクオリティーのオリエント葉でバルクブレンドを出して頂きたいところです。

・ 番外編1 McClelland vs  Cornell & Diehl
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この2ブランド、共に米国を代表するパイプタバコメーカーで、互いに過去の素晴らしいブレンドの復興を試みたところを考えるとライバルと言えるのかもしれませんが、キャラクターはかなり異なっていると思います。簡単に言ってしまえば、McClellandは革新的、Cornell & Diehlは正統派といった感じでしょうか。かなり個人的な感想ではありますが。
まずマクレーランドのタバコは総じてベタつく位にしっとりしてますが、C&Dはどのブレンドも大体、乾燥気味です。主力製品についてはマクレーランドはヴァージニアやオリエントといった印象がありますが、C&Dは本格的なヘビーラタキアといった感じになるか、と。私としてはどちらが優れているとは一概には言えません。確かに、古典的なイングリッシュミクスチャーとしてはG.L. PeaseのClassic Collection等に分があるようにも思いますが、マクレーランドのフロッグモートンのようなやや強引な味も捨てがたい訳でして。志は同じながらも、これだけ味に差が出るというのは非常に面白いです。
今後、面白そうなのはダンヒルのレシピのコピーですね。C&Dは以前から古いダンヒルを意識したブレンド(#965 Tuggle Hall、GL Pease Westminster等)を製品化しましたが、マクレーランドもバルクでA.M. Pipeという明かに意識した名前のブレンドを出しました。恐らくは同じダンヒル風のブレンドを作ってもこの2社だとかなり解釈が異なることでしょう。ダンヒルはいよいよOEM生産も休止か?というようなウワサも米国ではチラホラ出てきたようですが、今後はその客層の取りこみが盛んに行われるのかもしれません。

・ 番外編2 熟成の可能性
先日、とある大先輩スモーカーから熟成した#2010を頂きました。折角なので比較してみます。
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左が2005年から寝かせてあるモノで、右が2ヶ月前ぐらいにタバコ屋から届いたモノです。写真を見て頂くと既に色からして異なっているのがわかると思います。無論、生産ロットや保存方法によっても変わりますので一概には言えませんが、同じ#2010でもここまで変化が出ているのは事実です。もちろん味も異なります。古いもの方が例のマクレーランドの臭みが抜け、タバコ感も強いです。甘さもややビターになり、渋みも弱まった印象があります。結果としてはプラセボ効果も含め、味が変化しているのは事実なのではいか、と。熟成モノのタバコはハマるとかなり面白いらしいのですが、このタバコを吸ってみた限りではその意見も頷けますね。ただ、、タバコによってもその影響の差はあるようで、以前吸った熟成した#5100はここまでの変化は感じませんでした。これはリボンカットとフレークによる差なのかもしれません。いずれにせよ、面白い実験だとは思います。適切な保存場所(冷暗所?)の確保した上で、かなり気長に待つことにはなりますが、FVF、BBF、LNF、等のフレークをポンド買いして5年くらい放置してみるのもいいかもしれません。
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コメント

マクレーランドはアロマティックからマニアックなオリエンタル・ブレンドまでフルレンジで良質な煙草を供給している実に偉大なメーカーですが、最近はもっとマニアックな煙草メーカーに目が向きがちでした。

しかし、聞いてみると意外と、マクレーのバルクは手元から切らしていない、という人が多いんですよね。自分も5100は無くなれば買い足す煙草になっています。

いざ他の銘柄を試そうとすると、ナンバーだけのそっけない描写でなかなかわかりにくく、またこれらを並べて評したレビューも国内では皆無でしたから、このsqさんのレビューは実に参考になります。

あ、あとsqさんのレビューは「煙草(缶ではなくそのもの)の写真」をちゃんと掲載してるのがポイントが高いですよね。缶のデザインをいくら見ても味とは関係ありませんが、葉の写真を見ると葉組みや乾燥具合、プレス具合などまである程度把握することができますから。

どうもどうも。

マクレーランドのブレンドはなんだか不思議な感じがしますね。
本格的、と言う意味ではC&D、ジャーマイン、サミュエル・ガーウィッシュ、
それにコンプトンズといったタバコの方が優れているとは思います。
ですが、どうにもマクレーランドでしか出ない風味があるようで
自分も気に入ったブレンドは多いです。
ある意味では自分が一番気に入っているタバコメーカーですね。

今、個人的に注目しているのはダークストーブ系のヴァージニアと
オリエント中心のブレンドでしょうか。
この2種は今までの非着香タバコ(所謂、普通のヴァージニアやイングリッシュミクスチャー)とは明かにジャンルが異なっていると思います。
今後は第3、第4の選択肢として大いにアリなのではないか、と。
今度はそのあたりのタバコをもっと試したいところです。
と、なるとその手のタバコはやはりマクレーランドが強い訳でして
今後もお世話になることは多いでしょう。

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