JT 桃山(旧)

先日、棚の奥を整理してみたら、今じゃ懐かしいJT製桃山が入った瓶が出てきました。せっかくなので久々に吸ってみます。

さて、この桃山が出てくるとよく話題になるのは、JT自身がイギリスタイプと説明したことについて。今となってはヨーロッパタイプやらアメリカンタイプといった呼称自体が無くなりつつありますが、、一昔前、、というかたぶん現行のマックバレン製桃山?でもイギリスタイプと分類する人は少数派だと思います。ただ、難しいのはこのタバコの葉組み。ヴァージニア、ペリック、オリエント、バーレー?、、にラム着香とかなり特殊なブレンドですね。これはイングリッシュミクスチャーとも言えないでしょうけど、、ドイツやデンマークの着香タバコと比較してもかなり逸脱しているように思えます。
とりあえず吸ってみました。パイプはGBD New Standard。
実はこのタバコ、昔から結構好きです。というのはこれじゃないと出ない妙な個性がありますので。今回はかなり久々に吸ってみたのですが、今でもその感想は変わりません。かなり雑な感じは否めませんが、それなりに甘さもありますし、ちょっと焦げ臭さがある甘い香りもなかなか良いです。ただ、この香りでラム着香だとわかる人は居ないのでは無いでしょうか?個人的には、ホットケーキ用のメイプル風のシロップに似たように感じますね。まあ、決して上質なタバコでは無いでしょうけど、これはこれでなかなか面白いブレンドだったんだなあ、と改めて思いました。とはいえ、決してスタンダードなタバコだとは思いませんが。吸った感じは結構重いし、クセも強い。これが専売公社初のパイプタバコというのはかなり妙な感もあります。

しかし、、このタバコをブレンドした昭和初期のブレンダーはある意味、先見性があったのかもしれません。昔では奇特でも、今ではヴァージニア+オリエントに着香を施したタバコもちらほらあります。流石にオリエントとペリックという取り合わせは強引な気もしますが、このレシピで現在の英国やアメリカのメーカーで作ったら面白いのではないでしょうか。例えばEsoterica(Germain)がこのレシピで出したら、かなり違った物が出来あがるのでは、と。それこそ、本格的なものが出てきそうです。他にもMcClellandでこのレシピなら、ビネガー風味とあいまって、かなりこってりとしたものが出来そうですね。Cornell & Diehlあたりならオファーを出せば本当に作ってくれそうな気もしますが、、さすがに需要は無いでしょうか。
まあ、今回はあくまでも旧桃山の話ですので、現行のマックバレン製はまだ試していません。機会があればデンマーク風?になった桃山?も試してみたいところです。
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