Friar #979


最近は昔の米国製のパイプも多くなってきましたが、それでも普段使うパイプは昔の英国製のモノに落ちつきます。特にSasieniあたりでヴァージニアを吸うとそんな気が。そんな感じでパイプ置き場の奥にあったこの#979を久々に出してきて吸ってみました。

#979はFour-dotのタウンネームで言うところのDanzey。しかし、、この形はシェイプ名をどう呼称して良いのか毎度悩みます。一般的に言えばRhodesianだと思うのですが、各社呼称がバラバラです。そもそもSquat BulldogがRhodesianと呼ばれる契機となったのはLoeweがロードス島風という意味でRhodesと名づけたのが由来らしいのですが、そのLoewe自身はこのシェイプにRhodesian Kendalという名前を付けています。ComoyとcharatanのカタログにはそのままRhodesianと出ていますね。GBDはBent Bulldog、DunhillはBent Rhodesian、KaywoodieならSquat Bulldog, Bentといった具合。ここまで呼称が統一されていないシェイプも珍しいと思います。まあ、ここは普通にRhodesianと言ってしまっていいのかもしれません。


刻印はこの通り。Number Prefixの"9"が付いているので、比較的古いものなのだと思います。

この面には謎の刻印も入っています。


Friarは他に一本持っていますが、どういう訳かステムの材質はやや他のグレードと異なっているように思えます。ヴァルカナイトには違いないと思うのですが、噛んだ感じも硬く変色もほとんどありません。そんな訳で使い心地はあまりよくありません。


グレインはまあまあですが、ステインはなかなか渋い感じです。しかし、、かっちり作られたボウルですね。至るところが肉厚かつシャープな造り。そのせいか重量もやや重く感じます。

今回もせっかくなので、レストアし直してから吸ってます。タバコは最近またよく吸っているEsoterica Dunbar。やはりなかなか美味いパイプだと思います。たぶん、単純な甘さでは戦前のKaywoodieの方が甘いですが、甘過ぎないので普段使うにはこのぐらいが丁度良いのかもしれません。ただ、どうにも使いづらいのが難点。銜えづらいステムはどうにもならず、やはり使う機会は少ないです。シェイプは格好良いだけに残念な点ですね。

同じFriarの#987と比べてみました。しかし、どちらもシャープな造りです。これはこのグレードのみの特徴なのでしょうか、他のグレードより肉厚かつ直線的な感じがします。
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