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England's best pipe value

Comoy Tradition #111

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一見、地味だけど良く活躍してくれるモノってありますが、このパイプは正にそんな感じの一本。ボロだけど、使いやすく旨いパイプでした。

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シェイプナンバーは#111。シェイプ名としては、リバプールになると思います。まあ、特に何の事は無いごく普通のシェイプ。しかし、実際頻繁に使うにはむしろこういうシェイプの方が良いのかもしれません。状態は結構ヤレています。ただ、逆に考えれば前のオーナーがガンガン吸ったから痛みが激しい訳でして、使いやすい製品の証とも言えるのかもしれません。

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刻印はいつもの通り。おそらく50年代後期から60年代初頭の製品でしょう。この時代のパイプは普通底がフラットに加工されていますが、このパイプは何故か丸っこいままです。そんな訳で置く時に転がってしまうのが難点。

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ボウルはこの通り、傷だらけです。たぶん、前のオーナーは無頓着に使っていたのでしょう。ちなみに、最初に届いた時は分厚いカーボンの上、燃えてないタバコが詰まっていました。AR装置の恩恵がなければ、相当レストアに苦労したんじゃないか、と。しかし、、こんな状態からレストアされて、また日本で使われることになるとは、このパイプも数奇な運命ですね。

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ボウルの状態が悪い割にはステムはかなり良いコンディションなのが不思議です。最初から変色もほとんど無し。箱か引き出しにでも入っていたのでしょうか。外はボロでも中はしっかりしているところは流石はComoyといったところ。造りが精密なだけではなく、かなり強度もあるようです。

吸い味の方はいつものComoy味といえばそれで終わりなのですが、どういう訳かこのパイプは手持ちのComoyの中でも一つ抜けた旨さがあります。特に香りが素晴らしく、ボウルトップから昇る煙も丁度良い具合に香っています。あと、銜えていてまるで負担にならない長さと大きさもいいですね。ボウル径も小さめでチャンバー容量も適量。しっかりと安定した品質という前提条件の上で比較すれば、シェイプやチャンバー径、等の違いで若干の味の違いが出るのかもしれません。まあ、結局のところ個人の好みなのですが。なんか前のオーナーがこんなにボロくなるまで使った理由がわかった気もしました。

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Royal Stuart #29との比較。この#29も同じように地味だけど、使いやすくて美味しいパイプ。このリバプールというシェイプは地味ながらかなり実用的なシェイプなのではないか、と個人的には思いますね。まあ、たまたま自分の好みにあったサイズなだけかも知れませんけど。
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