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England's best pipe value

McClelland : No. 2020 Matured Cake

2020_1.jpg
 今回のタバコは#2020 Matured Cake。前回に引き続き、マクレーランドの2000番台のバルクタバコをレビューしてみます。

 前回書いた通り、マクレーランドのバルクの2000番台はヴァージニアを中心としたフレークが多い訳ですが、その中で少し他と異なっているのがこの#2020です。ある意味ではマクレーランドのバルクの中でもかなりの変わり種と言っていいのかもしれません。

 まず、このブレンドはブロークンフレークでありながら、オリエンタルもラタキアも入っており、
構成としてもヴァージニア系のブレンドではありません。
メーカーの説明でも
 Matured Cake Mixture combines the characteristic sweetness and zest of a fine Matured Virginia with the unique aroma,
softness and rich, nutty flavor of a distinctive Oriental Mixture. Aging this blend of lemon and orange Virginias, Xanthi and Latakia in cakes develops an extra margin of smoothness and an uncommonly rich flavor that is refined, not heavy.
となっており、レモンヴァージニア、オレンジヴァージニア、クサンティ、ラタキアの4種のブレンドです。注意したいのは#2025とはまるで違う構成という点で、#2025はあくまでもヴァージニアの薬味として少々のクサンティという構成ですが、こちらは少量のラタキア入りのオリエンタルブレンドです。2000番台だからヴァージニアフレークの系統だろうと思ってうっかり買うと全く別のブレンドが届きます。どうにも紛らわしい感じもしますが、これはマチュアード・ケーキという地味極まりない名前もわかり辛くしている要因な気もします。

2020_2.jpg 2020_4.jpg
 ブレンドの構成自体はさして珍しい物ではありませんが、これをフレークにして売っているというのは結構珍しいでしょう。葉は左の写真のような状態で入っており、一見はヴァージニアフレークに見えます。解すと右の写真のような感じになります。こうなると、完全に見慣れたイングリッシュミクスチャーに見えますが、かなり解し辛いです。

 さて、このタバコもいろいろなパイプで試してみましたが、なかなか難しいタバコだな、というのが最初に感じた印象でした。まず解しにくい点。普段吸っているようなヴァージニア・ペリックであれば解せば大体柔らかくはなりますが、このタバコは少々固さは残ります。そうなると、チャンバーに詰めづらくなる点は否めません。無論水分量もやや多めなので、火付きも悪いです。火を安定させる為には少しコツが要るでしょう。

 それでも安定さえしてしまえば、あとは普通に吸えます。吸い味はとしては落ち着いた甘さと香り。ラタキア入りとは言え、そこまでラタキアが主張するブレンドではなく、香りの中心はクサンティの方だと思います。そして意外とヴァージニアの要素はあまり感じません。何というか、マクレーランドらしくなく大人しく上品なブレンドとなっているようです。

2020_3.jpg
 フレークでラタキア、となると真っ先に思い出すのがEsotericaのPenzanceですが、味わいとしては大きく異なっている気はします。このタバコはペンザンスのような強い吸い味では無い、でしょう。そしてペンザンスよりもはるかに吸いづらいです。
 他に似た感じのタバコとなると、Charles FairmornのLancer's Slicesか、とも思うのですが、こちらとは似て非なるもの、と言って良いでしょう。上の写真の右がランサーズスライスですが、よく見ると葉の状態も違いますし、香りも吸い味も別系統です。ランサーズの方が鋭く、強い吸い味になっていると私は感じました。

 まあ、結論としてはいつもの通りになってしまいますが、
「美味い事は美味いけど敢えてコレを買うのか?」という疑問は残ります。
オリエンタルを使ったこの落ち着いた味わいはある意味ではマクレーランドらしくもありますが、皆が求めるマクレーランドのオリエンタルやラタキアはやはりフロッグモートンの系統なのでは、と。そうなるとバルクでは#5125 Coyote Classic Fullの方がお勧め出来ます。そして、このタバコは単に大人しいタバコではなく、独特の吸い辛さもあるのでその点でもあまりお勧め出来ない理由です。一般的なヴァージニアフレークよりも吸い辛いので、気楽な吸い易さを求めるスモーカーには特にお勧め出来ないでしょう。

 珍しく否定的な話が多くなってしまいましたが、現状での感想は大体このような感じです。何となくですが、ラタキア入りのフレークタバコという物が少ない理由がわかったような気もします。ただ、保存に適した状態には違いない、とは思いますので、今後の熟成次第では大いに化ける可能性はある、のかもしれませんが。


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