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England's best pipe value

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Cornell & Diehl : Yale Mixture

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今回はCornell & Diehlのバルクタバコ、Yale Mixtureをレビューしてみます。すごく久しぶりな更新ですが、まだまだ地道にパイプスモーキングを楽しんでいるところです。


 パイプタバコの世界は場数を踏めば踏む程、そこまでバズレを引くことは無くなってくるとは思います。自分の今の好みとメーカー毎の味わいの違いが大体わかってくるので、慎重に選べば合わないタバコに当たる事が稀になってくるからです。しかし、常喫タバコという条件が付くと選ぶのが難しくなるのが面白いところ。ここで一つ、常喫タバコとはなんだろう?という点から考えてみます。

 まず第一の条件は飽きがこない事。もうこれが全てといっていいぐらい重要な点です。実際のところ、超絶に美味いタバコというのも経験がありますし、まだまだ未知の美味いタバコもあるのでしょうけど、飽きてしまっては元も子もありません。飽きがこないというのも一口に説明するのは難しいのですが、私としては味にブレが無く、なおかつストレス無く吸えるというもの、といった感じでしょうか。このあたりの条件はパイプ自体の良し悪しを判断する基準ともなりえるので妥協はできません。

 第二の条件は手に入りやすい事。これも重要な点で、いかに美味くとも手に入り辛い限定銘柄では常喫タバコとまではいかないでしょう。自分自身の過去の常喫タバコはESOTERICAのDunbarでしたが、結果的にレア物になってしまったので今や常喫タバコとして気軽に吸える物ではなくなりました。時にはこういうケースもあるにはあるので難しいところです。

 第三の条件は可能な限り廉価である事。これも無視出来ない条件で、普段吸うものだからこそコストパフォーマンスを考えたいところです。ただ、安さに負けて我慢するのは避けるべきで、満足出来なければ逆に高い買い物になってしまうので注意が必要です。

 私が考え付いた条件としては以上の3点です。そしてその条件を満たした上で自分なりの答えとしては、8オンス以上のバルクタバコ、もしくは100g入りの缶から選ぶことが多くなっています。

 ただ、やはり条件はわかっていても選択は難しいかと。一番良い選定方法は少量のサンプルを購入して吸う事ですが、最近は目星を付けてドンと買うことも多いです。なにか言っていることと矛盾しているような気もしますが、最近はこういう買い方も多くなってしまいました。
その常喫タバコになりえるのではないかと目星を付けて買ったのが、Cornell & Diehlのバルク、Yale Mixtureです。

 体制が変わって若手が目立つようになったおかげか、なにかと垢抜けた印象のあるCornell & Diehl。創業者クレイグ・タイラー亡き後、早4年あまり経ちましたが、本物志向かつ良心的な点は今も変わらないようです。変化といえば新体制になってからはスモールバッチバーボンやクラフトビールのような感覚でパイプタバコを販売する方向にシフトしているような気はしますが。なんといいますか、誇りを持ってMade in USAのタバコを生産している点は好感が持てます。

 C&Dといえば個人的にはバルクタバコの印象があります。何と言ってもコストパフォーマンスが高く、見逃せない銘柄も多いです。典型的なヴァージニアフレークが無いという難点もありますが、特にラタキア物とバーレー物では定評があり、アメリカではかなり支持者も多いようです。特徴としてはかなり乾燥している点で、これは保湿剤を使わないのがポリシーだからと聞いたことがあります。利点としては吸い易く、欠点としては辛味が出やすいです。また、水分を重量に上乗せしていないので、より多くのタバコが安く手に入るという利点もあるので、これはこれでなかなか無視出来ない点でもあるのです。

 今の自分の好みはヴァージニアフレークと軽めのラタキア入りイングリッシュミクチャーですが、情報を見た限りではこの銘柄が条件に合っているのではないかと思い、今回はYale Mixtureを試してみました。

説明
If this were a wine it would be full bodied, perfectly matured Cabernet Sauvignon.
A Virginia based blend with a light touch of Latakia which many find to be both
a fine introduction to the world of English blends as well as a great mix for those who prefer a less dominant Latakia.

との事。
 「これがワインなら、コクのある完熟したカルベネ・ソービニオン」という説明はなかなか面白いものです。元はクレイブンミクスチャーに似た感じを目指して90年代半ばに作られたブレンドらしく、コンセプトとしてはマクレーランドのアルカディアと同じなのかもしれません。ただ、構成としては大分異なっているようで、このタバコはヴァージニアをベースにラタキアを加えたシンプルなレシピと書いてあります。とは言え、ベースのヴァージニアが重要という、かなり昔の古典的イングリッシュミクチャーの再現目指したという点では共通しているのではないでしょうか。

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 単純に判断すれば黒い部分がラタキアで他の部分がヴァージニアのブレンド、という事になりますが、実際のところはどうなのかわかりません。自分にはオリエントも少し混ざっているようにも見えます。見た目はかなり多めにラタキアが混ざっているように見えますが、臭いとしてはそこまで燻煙臭が支配的という訳でもなさそうです。かといってC&Dのヴァージニアにありがちな青臭さもやや中和されているような気もします。C&Dらしく、刻みは荒く、乾燥気味なのは他と共通していますね。

 吸い味のほうは、一見は上品ながらもそこそこ粗さも感じます。甘さは控えめですが、意外と香りは出ますし、なにより吸い易いのは良い点でしょう。ただ、少し燃焼が早すぎるような気もします。パイプによるブレは結構大きいようで、場合によっては味が薄いだけになることもありますね。悪く言えば地味、といった感じが。マクレーランドのアルカディアに近い印象はありますが、そこまで個性的でもないような気もします。
 ただ、このブレも加湿して寝かせると落ち着いてくるような気もします。これはC&Dの多くのバルクに言える事なのですが、もう少し加湿、熟成させればより良くなるのではないか、と。舌が慣れてきたせいもありますが、加湿してから日が経つにつれてより良くなってきている印象があります。どうも、C&D側がわかっていてこの形態で売っているようなので、むしろ細かい調整は 客の方に任せるといった姿勢なのかもしれません。ただし、全てのC&Dのバルクタバコが加湿により良くなる訳でも無いようなので、こればかりは物によりけりと言わざる負えないのが、難しいところですが。


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 個人的にはまずまずといったところで、吸い味、コストパフォーマンス的にも十分に常喫になりえるタバコだとは思いますが、自信を持ってお勧めできるかとなれば難しいところです。確かに、廉価 でストレスなく簡単に吸えるタバコには違いありませんが、吸い味にはややブレがあり、そこが難点です。

 まあ、なんといいますか、このような古典的?なブレンドは立ち位置自体が難しくなってきている感はあります。ヘビーラタキアという訳では無く、わかりやすいヴァージニアという訳でも無く、、かといって万人向けのアロマティックでもありません。人によっては単なる薄味のタバコにしか感じない可能性もアリです。ただ、不思議と吸う機会が多い訳で、今の自分にはあっているタバコなのでしょう。ある意味ではクレイブンミクスチャーの廉価な類似品な訳で、気軽に吸える古典的タバコとしては成功作と言えると思います。

 平凡社カラー新書から発行されている「パイプ七つの楽しみ(梅田晴夫著、1976年)」という本に Joaquin Verdaguer氏の著作「The art of pipe smoking(1958年)」から引用した初心者向けタバコの一例としてターキッシュとヴァージニアをブレンドした物、というアドバイスが掲載されていますが、このタバコは構成こそ違えど感じとしてはそのような古いブレンドに近いのかもしれません。ただ、ヴェルダゲル氏の時代は所謂ヨーロッパタイプはほぼ存在せず、梅田氏もイングリッシュミクスチャーの愛用者だったようですので、今となっては初心者に勧められるかどうかは難しいでしょう。私としては少し慣れてきてヘビーラタキアの甘さにやや飽きてきた中級者にお勧めしたいブレンドです。


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コメント

はじめまして
更新お疲れ様です。
美味しい銘柄を探してここを見てみたら更新されていて嬉しい驚きでした。
楽しく記事を読ませていただきました。
ありがとうございます。

Re: タイトルなし

はじめまして。
わざわざ、コメントを頂きありがとうございます。

だいぶ更新は滞ってしまいましたが、
別に書くことが無くなった訳では無いので、
暇が出来た時にでも、また何か更新します。

ここ数年で変わった点を一言で言えば、
やや「沼」から脱出しかかってきた、とでも言いますか。
趣味の世界には様々な「沼」があるようですが、
パイプスモーキングの世界でも同じように、
パイプの沼とタバコの沼があるように思えます。
数年前の自分はどっぷりとハマった状態とまではいかなくとも、
かなりハマりかけていたのは事実でしょう。

その頃に比べると今は大分落ち着いてきたように感じます。
吸うのに困らないだけのパイプもありますし、
好みのタバコの傾向もわかってきました。
ただ、欲というのは尽きないもので、
未だに少ない小遣いをやりくりして、
あわよくば狙いで細々とではありますがパイプが増えています。
なかなか面白い物も手に入りましたので、
近いうちにそうしたパイプも紹介したいところです。

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