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England's best pipe value

Gawith Hoggarth : Bulk BRIGHT CR FLAKE

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私の常喫タバコの中で外せないのがヴァージニアフレークですが、パイプタバコの古典と言えるジャンルだけに未だに様々な製品が売られており、まだまだ試したいタバコが沢山あります。今回は英国製の人気銘柄を試してみました。

Gawith Hoggarthはイギリスのリバプールとカーライルの間ぐらい、ランカスターの北にある町、ケンダルのタバコ会社。この町のタバコ産業は18世紀末にグラスゴーでスナッフの製造技術を学んだトーマス・ハリソンという人物が会社を興した事が発端で、様々な経緯により、Samuel Gawith(SG)とGawith Hoggarth(GH)の2社に分列したとの事。今では両者は有名なパイプタバコメーカーですが、どちらも出自は同じという訳ですね。GHの本社は町の北にある工業団地のあるようですが、元々のトーマス・ハリソンの会社だった建物はGH社の管轄のようで、通りには看板が掲げてあります(この通りの川の方角にストリートビューで辿れば右側に看板が見れます。ちなみにSG社はこのあたり)。

これまでGHのタバコはラムフレイクを多少吸った程度です。私としては缶入りよりも、多種多様に古いタイプのタバコが揃っているバルクの方に興味がありましたが、買ったことはありませんでした。他にいろいろ試していたので手が廻らなかったというのが主な理由ですが、実は他よりちょっと価格が高かったからというのも大きな理由だったりします。

数年前まではバルクタバコはどのメーカーでもかなりお買い得な価格でした。特にマクレーランドとSGの2社は8オンス以上の単位で注文するとかなり割安な価格でしたね。FVFやBBFを500g入りの箱で買っていた方も結構居たのではないでしょうか。また今や貴重になりつつあるESOTERICAも8ozパックが20ドル前後で売られていたので、これも良く買いました。このような状況でしたので、気にはなっててはいても少し割高なガーウィッシュ・ホガーズのバルクに手が伸びなかったという訳です。

しかし、2013年現在では状況がかなり変わってきました。マクレーランドのバルクは値上がりしほとんど缶入りと変わらない価格となり、SGのバルクは値上がりした上にかなり品薄に。ESOTERICAに至っては主力銘柄だったPenzanceやStoneHavenは入荷後即売り切れになるくらいに入手し辛くなっており、買えれば御の字といった状態。今や普通に買えるお買い得バルクタバコはC&DかPeter Stokkebyeかといった具合になってしまいました。要するに興味のあるバルクタバコの価格帯が軒並みGH並の高価格になってしまったので、どうせならこのあたりで試してみようかという気になったのです。

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さて、多種多様なラインナップで販売しているGH製のバルク煙草ですが、自分が気になっていたのはヴァージニアフレークです。ヴァージニアフレークと言えばSGの得意ジャンルですが、GHもかなりの種類を販売しています。恐らくは両社共に相当ヴァージニアの質やブレンドに自信があるのでしょう。ただ、SGと違う点は少しバーレーやラタキアを混ぜた物やフレーバーを加えたものが多いという点でしょうか。

種類が多いと、どれを買うべきなのか迷ってしまいますが、
・ 出来るだけヴァージニア葉のみの物
・ 何時でも吸える常喫可能な物
・ あまり特徴的な匂いがしなさそうな物
というような条件で今回はBRIGHT CR FLAKEを選んでみました。

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小売店の説明によれば、
100% pure virginia leaf with no additional flavours made from a blend of Brazilian, Zimbabwe and Malawi bright virginia leaf. The pressed tobacco as with all flakes, is left to mature before cutting into flakes, to allow for the best combination of flavours.
との事。ブラジル、ジンバブエ、マラウィのヴァージニアをブレンドしてプレスした物のようです。色は濃い茶色で、ほんのりとケンダル産タバコ特有の匂いも感じます。湿り気はそれほど無いようです。

さて、いろいろなパイプで吸ってみましたが、第一印象としては意外と大人しいと感じました。確かにケンダル産タバコ独特の干し草のような臭さもわずかに感じますし、青臭さを感じない訳ではありません。しかし、辛さとは無縁で絶妙な甘みと酸味が舌にきます。英国のカントリーサイド的な荒っぽいタバコかと思いきや、予想以上に上品な味わいだったのには少し驚きました。燃焼もよく、デンマーク製のフレークのように簡単に灰に出来ます。あまりに吸いやすいので、大振りのパイプでも飽きずに長時間吸えるのですが、決して弱いタバコではないようで吸い終わった後に軽くニコチン酔いをする程度には強いです。クセは少ないのでパイプはあまり選ばないタバコだとは思いますが、逆に味わいにクセがあるパイプ、特にダンヒル・シェル等で吸うと面白いのではないかと。

確かにこれは良く出来たヴァージニアフレークですね。小細工なしで極めて上質かつ上品。同じケンダル産のフレークでもSG製のFVFやBBFといったタバコとは趣が違います。むしろ競合銘柄はジャーマイン製のフレークやマクレーランドのバルク#2010、ラットレーのオールドゴーリー、、といったところだと思います。
自分の馴染みのあるマクレーランド製の#2010や#2015と比べてみると、吸いやすさ、クセの少なさ、やや重厚な吸い応えという観点ではBRIGHT CR FLAKE方が優れているように感じます。逆に単純に吸い味の甘さと濃さで判断するのであれば、マクレーランド製のアメリカ産ヴァージニアの方に分があるか、という感想になりました。

ただ、この上品さは同時に欠点でもあるでしょう。味の濃いフレークが好きな方には向いていないような気はします。吸いやすくはあるのですが、この落ち着いた味わいはむしろ玄人向きなのかもしれません。あと、わずかに粗さも感じます。説明文に書いてある通り、メーカーとしては最高の熟成状態で出荷しているようですが、このレベルの品質であればあと数年熟成させても、まだまだ伸びしろがあるのではないか?と私としては思います。より落ち着き、もっと美味しくなるような気がしてなりませんが、こればかりは試してみないことにはわかりませんね。

私としては、吸いやすくともヴァージニアフレーク初心者にはお勧め出来ないような気はします。ただ、ヴァージニアフレーク遍歴を重ねた方は一度は試してみるべきでしょう。いろいろと新しい知見があるはずです。
何を求めるのかによって評価は変わってきますが、吸い易さとクセの無さで判断するのであれば、このフレークが一番と言えるのかもしれません。

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