Loewe OLD ENGLISH : Rhodes

もうスクワットブル収集はバーリングとチャラタンを残してほとんど揃ったかな、と思い込んでいましたが肝心な製品を忘れていました。このLoeweのRhodesです。
Loewe & CoはロンドンのHaymarketに本拠地を構えていたメーカー。詳しくはYe Olde Briarsさんのところが参考になると思いますのでそちらをご覧下さい。
そのLoeweの代表的なスクワットブルがこのRhodes。かなり古くからあるシェイプのようで、DunhillのO、SasieniのHendonと同じような独特の雰囲気があります。他にもスクワットブルのシェイプがあったようですが、60年代以降にも残ったはたぶんこのRhodesだけです。そういった経緯もOやHendonに似ていますね。
OLD ENGLISHというのはLoeweのサンドブラストグレードの名称のようです。いつものChris' Pipe Pagesの60年代初期のカタログによれば、高品質のギリシャ産ブライヤー使用との事。おそらくこのグレードが製品化したのはダンヒルのShellからパテントナンバーが消えた後だと思われるので、このパイプも少なくとも1955年以降に作られたものではないかと思います。
刻印はこんな感じ。POSはアメリカ輸出用のものでしょうか。
さて、Loeweのパイプで特徴的なのはシェイプ名。Sasieniと同じようにほとんどのシェイプに地名がついています。ただ、Sasieniのタウンネームがイギリス国内の地名だけに対して、Loeweは英国以外の地名もいくつかあります。このRhodes(欧米風の発音だとローズ?)もその一つで、要はロードス島の事らしいです。一説によればスクワットブル系統のシェイプをローデシアンと呼称するのはこのLoeweのシェイプ名に由来するとの事ですが詳細は不明です。Loeweは他にベントした典型的なローデシアンにそのまんまRhodesianという名前を付けていたようですが何故かこっちはRhodesian→Rhodesian Kendall→Kendallと名称が変化しています。ついでに言えばリバプールもそのまんまLiverpoolというシェイプ名ですが、これも後世のクラシックシェイプの名称に影響を残したのかもしれません。私としてはこのLoewe&Coがそこまで影響を与えるほどの大メーカーだったとは思えないのですけどね。
ステムに関してはあまり出来の良いものとは言えないです。おそらくはハンドカットステムではなく、プレスした物に手を加えたものだと思います。ヴァルカナイトの質もあまり良くないようで若干固めです。使用感としては全く問題はないのですが、これは残念なところでしょう。
このパイプにはステムにホットスタンプがありませんでした。上の写真を見て頂けるとわかるのですが、シャンク際のサンドブラストをごまかす為に一部ラスティックを施してますが、ちょっとしくじったのか2箇所ステム側にも彫りが入ってます。年代によってはL&Coのスタンプがあるはずなので最初はリプレイスメントなのかと疑いましたが、わざわざリプレイスするのにこんな加工はしないと思いますので、たぶんこれはオリジナルのままなのだと思います。
シャンクをラスティックでごまかすというぐらいなので、サンドブラストの仕上げは雑なものです。まあ、これはダンヒルのパテントが切れた後にサンドブラストを導入したメーカーにはある程度共通した課題だったようですが。ただ、このパイプは雑ながらもなかなか深いブラストで見ようによってはかなり楽しませてくれます。
なんか造りに関してはそこまで良いものでは無いのですが、どうにも吸い味に関しては別のようです。個人的にはかなり高品質な味に思えますね。高級な紅茶のような絶妙な甘さがあります。今回はヴァージニアを中心に試してみましたが、マクレーランドの#2010 Classic Virginiaが特に合っていました。甘味も香りも強めに出てほんとにこれがいつも吸っている#2010とは同じとは思えない程でした。そんな訳で吸い味は同時期のダンヒルやサシエニと比べても全く遜色は無いと思います。これは、ブライヤーの質が良いせいなのか、特殊なキュアリングでも施してあるのか、それともたまたまこのパイプが美味いだけなのかはわかりませんが、手持ちのパイプの中ではかなり吸い味が良い部類に入るのは事実、なのではないかと。

DunhillのOと比べてみました。この2本、こうやって比べてみてもやはり似ているような気がしますね。ただ、造り、というか高級感は到底ダンヒルに敵うものではありません。吸い味は場合によっては勝るとも劣らないぐらいなのですが。
ちなみにLoewe Old Englishの1962年当時の価格は$12.50。ちょうどSasieni Four-Dot RusticやTransition eraのバーリング(Small)と同じ価格ですね。他に同時期のダンヒルのShellは$19.50でComoyのTraditionは$15.00。流石にダンヒルはちょっと価格帯が上になりますが、似たような価格帯で他にも造りのよいパイプはいっぱいあったようなので60年代のアメリカ市場ではあまりメジャーなパイプではなかったのかもしれません。これが中古市場での玉数の少なさの理由なのでしょうか。ついでに言えば現在の中古相場も60年代の品とは言えどもそう安くは無く、未だに手出しし辛いパイプではありますが。
まあ、一本試しただけでの感想になりますが、この時代のLoeweは造りはまあまあでも味は一流、というようなメーカーだったのかもしれません。どうにも戦前のシルバーリング付パイプが多かった頃のLoeweは造りも一流だったようなのですが、これも時代による変遷なのでしょうか。いずれは是非とも戦前のRhodesと比べてみたいところです。
コメント
> レストア前のがうちにいます>そのまんまLiverpool
> うちの奴はサンドブラストはのっぺりしたややツマラナイ感じです。
どうもどうも。
レストア前の写真、拝見させて頂きました。
なんとも面白そうなパイプが沢山ありますね。
更新、楽しみに待っています。
うーん、、このLoewe・・・
これで細部の造りがもう少し良ければ文句なしなんですけどねえ。
なんというのか、アメリカンパイプの大らかさとはまた違った残念感があります。
スムースのグレードが上のやつであれば多少違うのかもしれませんが。
まあ、とは言えかなり楽しめるパイプなので一本はあってもいいとは思います。
> うちの奴はサンドブラストはのっぺりしたややツマラナイ感じです。
どうもどうも。
レストア前の写真、拝見させて頂きました。
なんとも面白そうなパイプが沢山ありますね。
更新、楽しみに待っています。
うーん、、このLoewe・・・
これで細部の造りがもう少し良ければ文句なしなんですけどねえ。
なんというのか、アメリカンパイプの大らかさとはまた違った残念感があります。
スムースのグレードが上のやつであれば多少違うのかもしれませんが。
まあ、とは言えかなり楽しめるパイプなので一本はあってもいいとは思います。
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うちの奴はサンドブラストはのっぺりしたややツマラナイ感じです。